Inspection of KLE500 ～KLE500と過ごした2年～

自慢にも何にもならないんですが，２年以上乗った（乗りたいと思った）バイクが少ないです。
経済対策車両と言いながらも，やっぱり趣味性の強い乗り物ですから，その辺も影響しているのでしょうけど。

GSX250FX（若気の至りで２か月）→シグナスX（遊んだ。2年半）→XTZ125（降って湧いた不幸で1年半）→YBR125（始動性に嫌気がさしました。２年）

そして，衝動買いのKLE500。

V-Strom650が破格で国内投入されるなど，車検前から結構心がぐ～らぐら(笑)
でも，６月にタイヤとかチェーンとか色々換えたしなァ…

で，やっぱり可愛いコなので乗り続けることにしました。
妥協で…と，いうよりも，まだまだ楽しめそうな気がしたから。

車検と点検，車検直前に「私を捨てないで！」と流した緑色の涙（冷却水とも言います…苦笑）の補修作業，併せて61,636円でした。
ま，冷却水漏れが大事じゃなくて良かった良かった。

オドメータは23,000km。購入時は5800km。２年で17200km…まぁ，そんなモノでしょう。

と，いうわけで2年越しの改めてインプレ(笑)

・総評
紛れもなく「珍獣」です。

２年間で自分以外には一度も出会わず…一度それっぽいのを見ましたが，後ろからだと400と区別がつきませんｗ
オフ会を除けば，1日に二台見れば死んでしまうかも…とか，わけわからんことを考えるくらいにレアなバイクです。 

だが，それがいい。

全体的な感想を言えば，購入時と変わりませんね。
よくも悪くも特徴の無いバイクです。個人的には気兼ねなく付き合えるのでそこが好きですけど。
  
・スタイル
ちょっとオフ寄りのアルプスローダー…だと，解釈しておりますが，オフツアラーになるのかもしれません。よくわからないｗ

後ろから見るとスリムなので，大型バイクには見えません。まぁ，400と共通車体ですし。
斜め前方から見ると，Z1000譲りのフロントマスクと相まってなかなか見ごたえがあります。

オフ寄りのスタイルから予想できる通り，足つきはちょっとキツめ。169cm，58kgの自分が乗っかると，ちょうど両足が足裏まで着くくらいです。 バックの時に少し困りますが，許容範囲ですね。

・機動性
通勤で運用できるレベルで良いです。もう少しハンドルが狭くても良いのかも…とは思いますが，そこはツーリング性能とトレードオフになりそうなので，このままで…

もとがEX-5系のスポーツエンジンを積んでいるので，4500回転より上は怒涛の加速。そのくせ，2000回ってればとりあえず走れるズボラさも持ち合わせております。
通勤快速，まったり通勤のどちらにも対応可能。

・走破性
オフ車っぽいですが，期待しちゃいけない部分かと…
タイヤにもよりますが，「オフも走れる」程度。積極的にガレ場とかマディに突っ込むバイクじゃないです。
ちょっと砂利を走りたくなった…そんなときには躊躇しないで良いのが○

・ツーリング性能
17000km時点での積算燃費は25km/L。上出来です。ツーリング時は30km/L前後。
タンク容量が15Lとやや小さく（リザーブは12Lくらい），最長航続距離が450km（360km)となるのがやや不満…ですが，それはソレ。
フロント21インチのジャイロ効果で直進性は思った以上に良いですし，“オフ車らしい”乗り方でまげてやれば，ステップ擦れる走りもできます。
500ccの余裕は高速巡航時に感じますし，ズボラ走行でもトルクのありがたみを実感できます。

無茶苦茶に速いわけではないし，オフロードを縦横無尽…というわけにもいきませんし，峠でヒラヒラリというのもできません。良くも悪くも中途半端ですが，その日の気分や道の変化に対する順応性は高いかと。
ちなみにタイヤはずっとミシュランのシラックです。これまたそこそこなんでもできちゃう中途半端タイヤですね(笑)